鉄骨補修について、よくあるご質問

鉄骨腐食・修繕・交換(FAQ)


築古アパート・自宅の鉄骨設備(階段・廊下・ベランダなどの鉄骨設備)の腐食について、オーナー様からよく寄せられるご質問をまとめました。

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基礎知識編:鉄骨腐食とはなんぞや

Q:鉄骨階段がサビているのですが、どのくらい危険ですか?
A:サビの程度によって判断が変わります。以下、目安としてご確認ください。

軽度(表面的なサビ):
見た目は悪いですが、安全上の問題は通常ありません
ただし、放置すると進行するため、塗装や簡易補修で対応を推奨
見た目だけの問題であればDIYでも対応可能かもしれません

中度(サビが進んでいる):
段板(踏み面:足が乗る部分)が少しぐらつく場合がある
危険性の高いサビが進行中です。早い段階で修繕補強が必要
緊急度は低いが、早めの対応が重要

重度(腐食が激しく、部分的な欠落やぐらつきがある):
段板や一部のパーツが欠落している or しかかっている
腐食は深刻で、人的被害の要件を満たしています
緊急度が高い状態

判断ポイント:
✅階段を踏んだ時に揺れ・ぐらつきがあるか
✅サビが全体的か、一部的か
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Q:どうして鉄骨はサビるのですか?
A:鉄は酸素と水に反応して、酸化物(サビ)に変わります!

鉄骨が腐食する主な原因:
1.塗膜の劣化
紫外線や雨風で、塗装が剥がれる
塗膜がないと、鉄が直接雨水に触れ、腐食が加速
2.雨水や湿気
鉄骨に直接雨水が浸入したり、湿気が常態化していると酸化が進みます
表面的なサビが、徐々に鉄骨内部に浸食していくと、設備の安全性が低下
3.アルカリ骨材反応
コンクリートに含まれるアルカリと、鉄が反応
コンクリート(モルタル)段板タイプの階段によく出る症状)(エフロの発生)
4.ガルバニック腐食
珍しいケースですが、異なる金属が接触すると、腐食が加速
例:鉄とステンレスが接触している場合
5.塩害、化学反応
局地的なケースですが、海岸近くの建物では、塩分が腐食を加速
プラントが近いなどの立地で、鉄骨が悪影響を受けるリスク

Q:塗装だけではダメなのですか?
A:塗装だけでは、既に失われた鉄骨の厚みは戻りません

塗装でできること:
✅ 鉄骨を塗膜で保護する
✅ 見た目を改善する
✅ 短期的な延命(3~5年)

塗装でできないこと:
✖ 減った鉄の厚みを復旧する
✖ 失われた強度を回復する
✖ ぐらつきを解消する階段の踏板の厚さが、元々6mm だったとします。

例えば・・
もともとの鉄骨の厚みが3mmだとします
腐食により、現在2mm に減少している場合

塗装をしても、2mm のままです。
強度は元々の67%(2÷3)に低下したまま

溶接で補強板を足す、部分交換をする

強度が復旧した状態を保護塗装でキープする

塗装は「保護膜」であり、既に腐食した部分には「修繕(溶接補強)」が必要です

Q:見た目で判断できない、強度はどのくらい低下している?
A:サビの場所や程度によるが専門家の視点が必要

新築工事と違って、現在の状況がすべての補修工事は、専門家の視察が求められます。例えば、表面的なサビなのか?サビているパーツは強度に影響があるのか?などは一般の方では判断がつきにくいのです。当社でも写真だけで判断することは難しいです。

このことから、当社は現地での「肉眼で目視・腐食部の触診」によって、鉄骨設備の強度低下状態や、抱える問題を把握するようにしています。

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Q:鉄骨の腐食を放置するとどうなりますか?
A:強度が年々落ちていく。事故があってからでは遅い

虫歯と同じで、放置していた期間やダメージ具合によって危険性は高まっていき、かかる費用も高額になってきます。特に鉄骨階段などの設備は、ある日突然に事故が起きます。ギリギリのバランスで保っていたものが、なにかのきっかけで大事故になることがあります。

早期対応のメリット:
✅ 修繕費用が低い
✅ 工事期間が短い
✅ 既存設備をより活かせる

「階段から落下した」アパートの階段の踏み板が抜け落ち、住民女性が転落 3メートル下の地面に落下し病院へ搬送 札幌市清田区 #Shorts

参考:「階段から落下した」アパートの階段の踏み板が抜け落ち:HBC NEWS(youtube)

修繕工事編:修繕補強の特徴や流れ

Q:溶接で、本当に強度が復旧するのですか?
A:腐食部を外科手術的に対応して復旧します

修繕補強の手順:

  1. 腐食部分を露出させる– 表面にさびた部分をグラインダーで除去(ケレン)
  2. 溶接によって補修補強 – 危険な鉄骨パーツを交換や、補強増設、補助溶接で強度復旧
  3. 塗装 – エポキシ防錆とウレタン塗膜で、補強状態をキープ

Q:修繕補強の工事期間はどのくらいですか?
A:一般的なアパートの鉄骨階段で、5~10日程度です

例えば下記のような流れです。

1日目:現地養生、足場、ケレン、清掃などの下作業
2日目:必要な部分を解体、腐食した鉄骨を除去
3日目:新しい鉄板を溶接で補強、補強部材の取付
4日目:補強工事の継続(腐食の程度によって日数増設)
5日目:塗装(さび止め・保護塗料)
6日目:塗装(中塗り・上塗り)
7日目:最終確認、片付け

Q:工事中、階段は使えませんか?
A:ペンキ塗りたてなど除いて、ほぼ使えます

ペンキ塗りたてや防水措置直後など、瞬間的な制限は出ますが、ほぼ利用できるとお考えください。交換工事では階段が使えない(存在しない)期間が発生しますが、修繕ではこうした問題がありません。また、現地作業がない期間は利用可能な状態にしておきます

Q:工事中、騒音はでますか?
A:溶接エンジン音、金属研磨の音など出ます

大規模修繕工事でない場合は、足場有無も含めて簡易的な養生環境で補修工事をすることが多いです。

工事の騒音:
グラインダーなどで鉄骨を研磨する音(ギャーーーンという音)や、溶接をするときの発電機がうなる音(原付エンジンのような音)が出ます

工事の粉じん:
腐食が強い鉄骨設備は、鉄骨を研磨する作業(ケレン)で大量の粉じんや鉄粉が舞います。

上記の対策として、足場スクリーンを張ったり、ご近隣事情から工事時間を調整したり、工事前に工事案内を投函んすることもあります。また、当然ですが、工事終了後に清掃します。

工事案内の投函

Q:修繕後、メンテナンスは必要ですか?
A:はい。定期的な点検(8年周期ほど)を推奨しています

当社の延命修繕は、コストパフォーマンスを何より重視します。できるだけ無駄な費用が出ないように考えます。

例えば、「あと15年使いたい」となったとき、一回の補修工事で15年分を補強することは現実的ではありません。理由は「経年劣化には抗えないから」です。

つまり、保護塗膜の寿命(8年前後)を軸にして、工事の優先順に小出しに補修をしていくことで、15年間の通算出費を下げられます。また、8年区切りであれば、将来の社会情勢や健康事情、設備の運用方針などの変化に柔軟に対応でき、無駄な費用が出ません

Q:修繕工事のデメリットは?
A:見た目(外観)の復旧はそこまで期待できません

修繕工事は、あくまで「既存設備をそのまま使う」ため、内側から染み出る錆び染みや、既存塗膜との相性、変形した床勾配など、修繕工事では解決不得意な分野が存在します

修繕工事の使命は、見た目の復旧ではなく、安全使用を追求することなので、外観性のリフレッシュに向いていないという点が、修繕工事のデメリットといえます

参考:鉄骨の延命工事は美観復活ではなく強度復旧がゴールです

この記事を読んでいただきたい方: 鉄骨...

費用編:

Q:修繕補強の費用はいくらですか?
A:一般的なアパートの鉄骨階段で25~50万円ほど

例えば、下記のような工事をしたとします。
塗装まですれば50万円ほど、塗装をしなけば30万円ほどになることが多いです。

1日目:現地養生、足場、ケレン、清掃などの下作業
2日目:必要な部分を解体、腐食した鉄骨を除去
3日目:新しい鉄板を溶接で補強、補強部材の取付
4日目:補強工事の継続
5日目:塗装(さび止め・保護塗料)
6日目:塗装(中塗り・上塗り)
7日目:最終確認、片付け

※あくまで相場です。15万円のときもあれば100万円になることもがあります

Q:修繕補強費用の増額や減額ポイントは?
A:腐食の程度、工事内容、残存年数設定です

修繕工事の費用を左右する要因として、下記のようなことが挙げられます。

要因 費用の増減
腐食の範囲が広い 費用UP
複数箇所の補修が必要 費用UP
高所作業が必要 費用UP
腐食が軽度 費用DOWN
補修箇所が限定的 費用DOWN
残存年数を短縮 費用DOWN

Q:設備まるごと全交換との費用差はどのくらいですか?
A:修繕補強は全交換と比較して、約60~70%削減が目安

交換工事に比べて、おおよそ半額程度の費用で運用していくことが修繕工事のメリットでもあります。全交換と延命修繕工事の違いは、下記のページをご確認ください。

参考:築古アパートの鉄骨階段:延命 vs 交換を徹底比較【コスト・工期・耐用年数】

Q:複数社から見積をもらった場合、比較のポイント?
A:見積内容(工法)が違えば値段も変わるから注意!

「見積は見たけど何を書いてるかわからない。安いから頼んだ」
「費用は比較したけど、工事内容の比較はしてない」
「工事を頼んだけど、詳細は知らない。終わったらしいから安心」
というオーナー様が少なくありません。本当に、本当に損をしています。

例えば、以下のことをチェックしてください。

項目 チェック
見積内容の確認 他社ごとに異なった工法になっていないか
腐食度の診断 目視で30分程度確認しているか
修繕 vs 交換の判断 残存年数から逆算した、明確な根拠があるか
修繕後の見通し 1回の工事で終わらせようとしていないか
近隣対策 工事以外の要因に関心があるか
工事実績 同じような案件を施工しているか
対応の丁寧さ 質問への回答が迅速か、的確か

工事期間・施工編:

Q:季節によって工事時期は限定されますか?
A:通年施工可能ですが、雨天時は原則休工です

鉄骨設備の主な修繕作業となる「溶接・塗装・耐水」の工事は、雨天での作業ができません。また、昨今の猛暑事情などの天候事情や、修繕工事中に見つかった追加補修対応など、工事期間は延長傾向にあります。

それ以外は「修繕が必要」と診断された場合は、季節を問わず、早めの施工をお勧めします

Q:施工条件(狭い・高いなど)で工事方法は変わりますか?
A:はい、条件に応じて足場およびスクリーンが必要になります

設備メンテナンスを放置しているほど、工事の下準備作業で多くの粉じんや塗膜が飛散します。その場合は近隣との安全管理を厳密にするために足場を設置します。

足場の目的:

隣地に作業粉じん(ホコリ・塗膜・鉄粉)が飛散するのを大幅に抑止
設備の外から作業を加えるときに、足場を使って精度の高い施工

足場の費用と期間:

2階建て程度の階段なら8万円前後(足場設置で0.5日、解体で0.5日必要)
3階建て程度の足場なら10万前後(足場設置で1日、解体で1日必要)

また、工事場所のすぐ近くに車両がある場合は、ご移動いただくことが基本ですが、難しい場合は車両カバー養生をすることがあります

工事における車両カバー

安全性・保証編:

Q:延命修繕には保証期間はありますか?
A:定量保証はないですが、無償アフターフォローはあります

延命修繕工事は、定量的(具体的な数値での保証)はご提示ができません。
なぜかというと、工事の性格が「既存設備の延長利用」であることや、延命工事に着手したタイミングや工法で得られる強度が違うこと、工事費用による規模(範囲)が異なること・・など、具体的な保証期間を導きにくいからです。ただし、弊社で溶接補強で増設したパーツが、工事瑕疵の原因によって3年も待たずに外れたなどした場合は無償で交換いたします

無償アフターフォローの例:

修繕工事から3年も待たずに、交換した補強アングルピースが外れた

無料で補助溶接・アングルピース新品交換・パーツ増設などを実施

追加費用は一切かかりません
(工事の瑕疵が原因と認められた場合の対応です)
(既存修繕のため、溶接箇所からの錆び垂れには抗えません)

安心して、修繕補強をお任せください

Q:工事保険には加入している?
A:はい、工事賠償責任保険に加入しています

工事賠償責任保険

お客様に安心して工事をご依頼いただけるよう、当社は工事賠償責任保険に加入しております。例として、「運搬中の鉄骨が建物にぶつかり、破損させた」「溶接等による作業ミスで、工事完了後に火災が発生した」「工具が誤って落下し、下を歩く通行人を負傷させた」など、当社の事業活動から起因しうるリスクを踏まえ、有事の際は当社にてその賠償責任を負うものです

Q: 修繕補強部分が、また腐食する可能性は?
A:メンテナンスを定期的に行えば、腐食のリスクは最小化

腐食進行を遅らせるために:修繕後のメンテナンス次第で、耐用年数は大きく変わります

定期的な塗装 – 8年を目安にに保護塗膜を更新
雨水対策 – 階段や廊下のモルタルへの浸水を抑止
工事カルテ – これまでのメンテ履歴の管理
定期点検 – 3~5年ごとに専門家による確認

修繕補強の耐用年数は保護塗膜の寿命(約8年)を目安にして、適切なメンテナンスをしていけば、建物よりも長寿になる可能性すらあります

会社編:

Q:延命修繕の対応エリアは?
A:東京都、神奈川北部、埼玉南部を中心に対応しています

横山鉄工所の工事対応地域は東京・神奈川北部・埼玉南部に限らせていただいております。
東京、神奈川、埼玉の地図

対応地域を絞っている理由:

  • およそ弊社位置(三鷹市)から30km圏内を超えると工事費が割高になる可能性
  • 遠方工事では工期と工事精度のバランスや、周辺工事の段取りに影響のリスク

浅く広く工事を請け負うことはお客様に申し訳が立ちませんので、
どうかご理解くださいませ。

Q:問合せ先は?
A:いつでもお気軽にご連絡くださいませ

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〒181-0012 東京都三鷹市上連雀6-8-2 株式会社ヨコヤマ 担当者:横山文人(専務)
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