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鉄骨サビ腐食に関する「ご相談内容ランキング」

鉄骨の溶接修理

建物の外部に設置された鉄骨階段や鉄骨廊下は、常に雨風に晒されるため、経年劣化によるサビや腐食の影響は避けられません。この問題は、美観を損なうだけでなく、構造的な強度低下を招き、居住者や利用者の安全を脅かす重大なリスクに直結します。

この記事では、弊社にお問い合わせをいただくご相談内容を、円グラフにしてみました。

ほかの人は、鉄骨の錆びトラブルについて、どんな風に悩んでいるんだろう・・?」という疑問について、お役に立てればと思います。

どのような方からの鉄骨修理のご相談が多い?

鉄骨サビでご相談をいただく割合

お問合せの多くはアパートオーナー様からです。ご相談いただく内容は様々ですが、サビ腐食で強度を失った(失っている)鉄骨の修理、あるいは部分的な交換をご検討されています。

  • アパートオーナー様の課題:
    • 共用部の階段や廊下の腐食による居住者の転落事故リスク
    • 物件の資産価値の低下と、それに伴う入居率への悪影響
    • 大規模工事による設備の利用制限ができない
    • 大規模な修繕工事による居住者への負担とコスト
  • 求められる解決策:
    • その1: 人的被害(事故)の回避、安全性優先
    • その2: 修繕コストの最適化

アパートオーナー様には、居住者様の安全を確保する責任があるため、外部鉄骨(階段や廊下)の利便性というよりも「人的被害(事故)の回避」を第一に考えておられる傾向にあるため、当社もオーナー様の考えに沿った改修工事をご提案することが多いです。

また、戸建オーナー様は修理を目処としつつも、お住まいになっている方の年齢や生活スタイルの変化に合わせて改造したり、増設したりと「鉄骨設備のアップデート」をお考えになっていることが多いです。

どのような内容の鉄骨修理のご相談が多い?

鉄骨修理お問合せランキング

鉄骨に発生したサビ腐食に関するご相談が大半です。(そういうHPを作ったので当然ですけど)具体的には下記のような事故を警戒するお問合せです。

参考:愛媛県、築33年の集合住宅で外廊下が崩落(日経 XTECH)

アパートや建物の共用階段や廊下は、築年数の分だけ外気や雨水に晒されています。鉄は自然素材ですから、あらゆる建材と同じく経年劣化を起こします。このとき、生活手段として避けることのできない「共用階段」や「共用廊下」の安全性と快適性をいかに維持するかが課題です。

でも「丸ごと交換することを前提にするのは避けたい」というのが当社の想いです。

築年数が経てば建物の寿命も短くなっているわけですから、このタイミングで外部設備をリニューアルしてしまうと「建物よりも長生きする設備」になってしまいます。建物の維持年数を超える設備維持の手段は慎重に考えるべきと思います。

まだ使える!をモットーに補修しています

鉄骨と50年以上向き合ってきた当社としては、安易に交換工事をお薦めすることはありません。「まだこの鉄骨は使えるかもしれない」という延命策で工事に向き合います。それは鉄の特性と劣化の仕組みをよく知っているからです。

溶接による補修補強

サビた階段や廊下を交換するとなれば居住者様の日常にご不便をかけてしまうでしょう。しかし延命修理であれば工事費用の節約にもなりますし、それとは別に「まだ大切に使ってほしい」という鉄工所としての願いもあったりします。

鉄骨のサビ腐食などでお困りの建物オーナー様、お気軽にご相談ください