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【土地の有効活用】間知石で整備したスペースに鉄骨階段を増設

この記事を読んでいただきたい方:
間知石や擁壁の上のスペースを有効活用したいオーナー様、老朽化した間知石を補修する方法について調べているオーナー様に向けた記事です。

外構鉄骨階段工事

「家の裏にある、古い石積みの斜面、使い道がなくてただのデッドスペースになっている…」
「子供を遊ばせたり、BBQをしたりできる平らなスペースがあったらいいのに…」

このようなご相談をいただき、下記の工事をさせていただきました。

  1. 古い石積みの斜面(間知石)を補修
  2. 間知石から上の勾配地面を整地
  3. 整地したスペースに上がれる階段を設置

1~3の工事をすることで、デッドスペースを有効活用できるようになりました!

間知石の補強・スペース活用のお悩み

オーナー様からご相談をいただきましたのは去年の暮れごろです。「敷地の裏に間知石があるのだけど強度の心配をしている」とご希望を伺いました。現地でのお打合せのときの写真です(下記)。

間知石の強度がグラグラ 土地勾配の有効活用

オーナー様といろいろ意見交換をさせていただき、工事プランを決めていきます。解決したいポイントは「(1)間知石の強度補強」「(2)勾配(こうばい)になっている地面の有効活用」です。

参考:間知石とは:東建コーポレーション建築用語辞典

工事で達成するゴールがオーナー様のご希望に直結していないと「費用の無駄」が生まれれてしまいます。直営工事店なのでこの辺りはしっかり活用していただきたいです。

補強工事のイメージ図

工事前の状況と、工事後のイメージが下記です。うまく伝わるかわかりませんが、解説スケッチを作ってみました。

まずは鉄骨工事前のスケッチ(断面イメージ)

外構鉄骨工事前のスケッチ

次に鉄骨工事後のスケッチ(断面イメージ)

まず、斜めになっている地面を平らにしてコンクリートで整地します。コンクリートを打設することで地面に雨水が入ることを抑えて、結果的に間知石への荷重ストレスを軽減させます。

次に平らにしたスペースを活用(BBQをしたり、物置を置いたり)できるよう、昇り降りする階段を増設します。

外構鉄骨工事後のスケッチ

間知石の強度サポート工事(基礎)

まずは基礎工事です。勾配のある地面の整地をしつつコンクリート打設の下準備を始めます。

間知石への荷重補修(1)

勾配の地面を掘削して整地しています。このあとポンプ車とミキサー車を導入して新しい地面を成型していきます。オーナー様も興味深々。

間知石への荷重補修(2)

コンクリートの打設が完了しました。だいぶ雰囲気が変わってきましたね。今度はこの整地されたスペースに出入りできるような外階段を設置します。

間知石への荷重補修(3)

スペース活用の鉄骨階段増設

整地された地面スペースに上がっていける階段を増設しました。

まずは間知石の高さまで上がり、ここから整地されたスペースへ曲って上がります。「無理なく無駄なく上がれる階段」にするために詳細に現地を計測してあるので、まさに世界にひとつのオリジナル階段の完成です。

間知石を上がる外階段(1)

上から階段を見ています。転落防止の手すりも付ければ完全なプライベート空間の出来上がりです。これでBBQを楽しむもよし、物置を置いて収納スペースとして使うもよし、生活がぐぐんと豊かになります!

間知石を上がる外階段(2)

オリジナル階段の面白いところですが下の写真を見てください。「階段の段板が上に行くほど広くなっている」のがわかりますか?

間知石と外壁のすき間をあますことなく使う工夫です。直営工事店ながらのアイデアです。ちょっと自慢です。

さらにこの階段の鉄骨フレームを利用して、間知石のグラグラを抑えるように「突っ張り鉄骨」を作ってあります。間知石の強度を支えています。

間知石の強度を支える鉄骨工事

いかがでしたでしょうか。走り書きなのでよくわからなかったかもしれませんが、経年変化で強度を失った間知石を補強しつつ、手付かずの勾配スペースを活用する工事です。修理とリノベーションを同時に実現する濃厚な工事となりました。

オーナー様にも大変喜んでいただけました。弊社としてもたくさんの経験をさせていただきました。ありがとうざいました。鉄庫補強工事のお問合せはこちらまで!