「廊下をもっと広く活用したい」と、建物の外廊下(鉄骨)の改修工事をご依頼いただきました。今回は外廊下を拡張してテラスにする鉄骨リフォーム工事となりました。
外廊下を拡張してテラスを作る計画
さっそく現場実測にきました。外廊下に上がる階段の写真です。サビ改修工事も行いましたが今回は拡張工事のみご紹介します。
もともとは下記のような鉄骨製の外廊下でした。この廊下の一部分を拡張してテラスを増設します。どのようにするかというと・・
赤い部分が今回の改修工事で拡張するテラスです。廊下の広さが2倍になるのでかなり解放感が得られますし、生活シーンもグンと広がります!
工費を節約しつつ大幅な拡張計画を立てる
テラスを増設するにあたり、現状で使われている手すりや屋根下地をそのまま使って工事費用を節約する計画にします。図面の右上のグリーンになっている箇所が今回の拡張スペースとなります。
私たち鉄工所が直接設計・加工・施工をするので「産直価格・産直技術」でオーナー様にお届けできることも、工事費用を抑えるポイントです。
外廊下拡張工事の開始!
まずは、テラスを増設するための拡張部分(胴差鉄骨)を鋼板で補強します。このスペースにテラス用の鉄骨下地ができるので、鉄骨強度を確保することは大事です。
テラスを支えるための下地鉄骨を溶接していきます。赤い鉄骨が増設されている部分です。
テラスの下地鉄骨の完成!塗装もしておきます。
増設テラスの外側の手すりは、もともと使われている手すりを移動(移植?)して再利用しています。あるものは無駄にしない!
テラスの床には樹脂製のデッキ材を敷いていきます。昔ながらのプラスチックのスノコ材に比べたら質感も良く強度もあるので、テラス工事に適した床材です。オススメです。
廊下の拡張に合わせて、廊下の屋根も伸ばします。
鉄骨の屋根フレームをそのままテラス側に延長します。テラスも雨がかからず安心です。
廊下の拡張部分(増設テラス)の鉄骨工事が完成しました。
次に外廊下の床清掃をして長尺シートの施工準備を行います。長尺シート(タキストロン)は雨水から廊下を守るアイテムとして活躍します。これで鉄骨も長持ち、外観もぐぐっと良くなります。
廊下の床面には長尺シート、拡張テラスには樹脂製デッキを敷いて工事完了です。目隠しの波板もできるだけ既存のものを流用しています。
これにて、外廊下の拡張工事は終わりです。素敵なテラススペースが完成しました。
外廊下で最初から使われていたる手すりや屋根材を活用することで、最低限の工事費用にしつつ最大限の効果を生む鉄骨リフォーム工事です。
廊下の奥がこれだけ広くなると生活シーンも大きく変わります。ご用命いただきありがとうございました!