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タイルにも長尺シート(タキステップ)工事OK!

外部鉄骨の床面(モルタル)への雨水浸入をブロックする長尺シート(タキステップ)。長尺シートは施工する床面の状況に合わせた工事で対応できます。例えば「モルタル製の床」「鉄板製の床」「チェッカープレート製の床」「防水膜がついたままの床」でも施工が可能です。

では、床面がタイルの場合はどうでしょうか?もちろん工事は可能です。

段板や踊り場床面のタイル劣化がサビを呼ぶ?

タイル床の外階段

鉄部のサビ補強で、オーナー様ご自宅の外階段の現場調査に伺いました。

ササラ桁や踊り場の鉄骨補修はもちろんですが、その主な原因である「床面から浸入する雨水」を放置すると、鉄骨補強の効力は維持されません。

タイルにタキステップを工事する方法は?

外階段の段板の拡大写真です。床面がタイルになっていますね。

タイルが劣化すると「ヒビ」が発生したり「端部が欠ける」などして、そこから雨水が浸入して腐食が始まり、鉄骨の強度を蝕んでいきます。しかも厄介なのは、内部のサビなので目視しにくい(=気付くのが遅れる)のです。

このサビ問題を解決するために、既存タイルを補修するのではなく、タイルの上からタキステップを覆って雨水をブロックする方法が得策ですが、タイルに直接タキステップを施工するためには下準備が必要です。

タイルにタキステップを張るための下準備

タイルのモルタル調整

タイルにはタイル目地が必ずあるので床面はデコボコ形状です。

デコボコ形状のままタキステップを設置すると、タイル目地とシートの間に「すき間」ができます。さらに、タキステップはビニール構造なので、デコボコ形状をそのままトレースして起伏がそのまま浮き出てしまいます。

このことから、タキステップを施工する面に対してモルタルで均一にする作業をします。この下準備を行うことでタイル目地が埋まり、面全体にまんべんなくシートが密着するのでタキステップの効果をじゅうぶんに引き出せます。

タキステップのための下地調整

タイル面の下準備が終わったら、接着面のホコリを丁寧に清掃します。

踊り場タイルもシートのために下地調整

外階段の踊り場も同じようにモルタルを使って下地調整をします。あとは、純正の接着ボンドを均等に塗布してタキステップを接着します。

タイル床のままでも直接タキステップは施工できます

外階段へのタキステップ工事

外階段の床面がタイルであっても、今回のような下準備をすればタキステップを施工できます。事前にタイルを剥がす必要はありません。

鉄部の溶接補強とタキステップ施工が行えたので外階段は大幅に延命されました。さらに写真のように外観もグレードアップ。オーナー様にもご満足いただけました。タキステップ工事については当社にご相談ください。