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外階段のコンクリート段板補修について

この記事を読んでいただきたい方:
床面がコンクリート(モルタル)になっている外部階段のメンテナンスが必要なアパートオーナー様に参考としていただける記事です。

外階段のコンクリート補修方法:
「外階段の補修工事」には、床面(廊下・階段・踊り場)のコンクリート(モルタル)劣化の補修も含みます。外階段の床コンクリート(モルタル)は外気と湿気による劣化が進みやすい部分であり、経年劣化によって「ひび」や「割れ」が発生すると外階段の強度ダウンの引き金になります。

オーナー様がご自身でモルタル(樹脂モルタル)を使ってDIY補修をされるケースもありますが、既存部分との密着がうまくいかず、最終的には二度手間になったり損傷が広がる場合があります。

そもそも、外階段の床コンクリート(モルタル)補修の目的は、床面からの浸水を抑えて鉄骨をサビ腐食から守ることにあります。リスクのあるモルタル補修に投資する費用を、もっと効果的に雨水ブロックに直結する方法に活かしていきませんか?

外階段コンクリート補修

この工事の相場費用について:
鉄骨の腐食ダメージの具合や工事条件がまちまちであるため、工事費用も現場ごとに異なります(現場調査が必要です)。お見積依頼等お気軽にお問合せください。

コンクリート(モルタル)と鉄部の劣化を確認

アパートの外階段の現場調査

オーナー様と現地でお約束をして、鉄骨補強工事の打合せと調査を行います。

入居者様も多く、まだまだ現役の建物として使っていきたいというオーナー様のご希望。それを実現するための適切な工事方法を模索していきます。

外階段のコンクリート(モルタル)段板

階段の段板にはコンクリート(モルタル)が使われていました。

長年の経年劣化によって段板の防水皮膜が消耗して、段板の強度も時間と共に弱くなっていきます。塗膜防水も選択肢にありますが、入居者様が頻繁に昇り降りするアパートにおいては現実的な工法ではないでしょう。

外階段のコンクリート(モルタル)踊り場

踊り場のコンクリート(モルタル)です。こちらはまだ防水が効いているように見えましたが・・・床を囲っている鉄骨を見てみると・・・ ↓

床を囲う鉄骨(梁鉄骨)に腐食が見つかりました。床コンクリート(モルタル)に雨水が浸入している証拠です。

床からの浸水によって鉄骨の内側からサビているのがわかります。さらに、この踊り場は片持ち(踊り場用の柱がない)タイプでした。サビによる鉄骨強度ダウンで踊り場部分の安定性に懸念があります。

雨水のブロックをしないと鉄骨の腐食は進行するばかりです。仮に応急処置のモルタル補修をしても、床面の高低差が少ない場合は、モルタルの食いつきに難があって剥がれてしまう可能性もあります。

外階段の踊り場コンクリート(モルタル)と手すり枠鉄フレーム

同時に手すり枠等のサビ腐食も何カ所もあります。コンクリート(モルタル)部の補修と鉄部腐食は同時に補修することで、工事手間と費用を節約します。

補修方法の策定と仮設足場を使って改修の下準備

外階段補修工事の図面

現場調査を経てご注文をいただくと、必要に応じて補修概要の図面化をしてオーナー様と改修イメージを共有することもあります。このときにカラーリングや補修方法の修正など、細部に渡って摺り合わせを行います。

補修工事足場仮設

いよいよ改修工事を始めます!工事内容に応じて仮設足場を設けて外階段を保護しつつ、改修作業が行いやすいようにします。この規模の足場工事であれば半日前後で終わりますよ。

外階段の溶接補強あれこれ

外階段の溶接補修その1

鉄骨部の補修を開始します。

踊り場の床コンクリート(モルタル)からの浸水で腐食した梁鉄骨は、カバー鋼板を使って溶接補強します。※この記事では詳細な鉄骨補強の解説は割愛します

外階段の溶接補強その2

ややグラつきのあった踊り場には、下の階の鉄骨から「筋交い補強鉄骨」を増設してグラつきを軽減します。※この記事では詳細な鉄骨補強の解説は割愛します

コンクリート(モルタル)段板の補修アイテムは
やっぱり長尺シートがおすすめです

階段(段板)のコンクリート(モルタル)にはタキステップ

既存のコンクリート(モルタル)段板の補修は、いろいろ試してみましたが、やっぱり長尺シートがおすすめです。タキステップを使って段板を保護します。コンクリート(モルタル)段板を下地調整しながらスピーディーに工事ができるので、入居者様に使用制限などのご負担が少なく済みます。

工事後の定期的なメンテナンスでも塗布防水のような「全体的な塗り替え」ではなく「端部のシール材の打ち替え」だけで済むことが多いので中長期的に考えてもコスパに見合う工法です。

踊り場のコンクリート(モルタル)にはタキストロン

踊り場の既存コンクリート(モルタル)はタキストロンで補修。こちらも短い工期で施工が可能です。

タキステップやタキストロンの詳しい説明は用語集をご覧ください。また、この製品のメリットやデメリットを解説したページもありますのでご参照ください。

外階段の鉄部補修と床面補修

外階段の補修工事は「鉄骨補修工事」「塗装工事」「耐水工事」がメインになってくると思います。これらの工事を分割で発注して工事費用を安くしたいとお考えのオーナー様もいらっしゃると思います。

しかし実際に進めてみると、各業者との折衝や、業者間の補修方針の認識の違いがあったりしてオーナー様にかかる労力や時間コスト、精神面でもご負担になると思います。途中で工事体形のリセットもできません。

当社は横繋がりの連携業者とチームとなって工事を進めていきますので、工事方針のズレもなく、適切価格で補修工事を行います。

どうぞお気軽にご相談ください。