この記事でわかること:
「貯水槽の鉄骨がサビている」「でも全交換は費用が心配」・・。そんなオーナー様へ。サビを放置すると倒壊・断水・損害賠償リスクにつながります。腐食箇所だけをピンポイントで溶接補強する工法なら、最小限のコストと工期で鉄骨を延命でき、地震対策にもなります。

貯水槽鉄骨架台のサビを放置する危険性は?

貯水槽の鉄骨架台は、アパート・マンション入居者の生活用水を支える重要な設備です。腐食を放置すると、以下のような深刻なリスクが生じます。
錆び放置した場合の主な4大リスク
→民法第717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任):クラウド六法
錆び放置レベルと求められる対応
例えば、足もと等の腐食が進み、鉄骨断面が一部欠損。溶接補強(部分補修)で延命可能。早めの対処で全交換を回避できる。
貯水槽はおろか、鉄骨が自重を支えられない状態。自然崩落リスクの懸念。即時使用停止・緊急工事が必要になってくる
屋外に設置された貯水槽の鉄骨架台は、日常的に雨水・湿気にさらされています。とくに鉄骨の足もと(地面との接地部分)は、停滞した雨水が溜まりやすく湿気が抜けにくい構造のため、腐食が集中しやすい箇所です。
なかなかチェックができない場所ですが、大規模な工事が必要になる前に、小規模なメンテナンスが回避できればコスト節約と、入荷者様の負担軽減になります。
出張溶接補強工事の流れ(工事前)

鉄骨架台の接地面(足もと)の拡大写真です。
足もと以外には大きな腐食がなく、まだまだ現役で使えそうなので、この錆びた部分だけをピンポイントで補修することで、最低限の工事費用と工事時間で、最低限の補強効果を実現させます。
出張溶接補強工事の流れ(工事中)

腐食した足もとを外側からカバーする「補強パーツ」を自社工場で製作。既存鉄骨のサイズに合わせて製作します。
現地では、腐食部分のサビをできるだけ除去し、溶接が確実に定着するよう下地を整えたら、既存のベースプレートに「補強パーツ」を直接溶接。「鉄骨に靴下を履かせる」イメージで、貯水槽の荷重負担を軽減します。
出張溶接補強工事の流れ(工事後)

上記の写真が補強後の鉄骨架台の足元です。
錆びた部分だけを溶接補強すれば、腐食して弱った部分は復旧して、地震対策にもなります。
腐食は早期の補強をすることで工事費用も安く抑えられます。アパートオーナー様にぜひご検討いただきたい補強工事です。
✅この工事のメリット
- 腐食の程度が、部分的だったので、短工期で低予算で完了できた(十数万円程度?)
- 鉄骨・補強パーツ・土台プレートが一体化することで、一定の耐震性が復旧する
- 腐食が少ない部分はそのまま流用できたので、入居者様の負担がゼロだった
貯水槽の鉄骨補修工事は、設備業者様からのお問い合わせも多いです。オーナー様から直接でも対応できますので、錆びトラブルでお困りの際はお気軽にご相談ください。
要約Q&A
Q:サビがひどくなってから相談しても間に合う?
A:腐食の段階によって対応方法が変わります。部分的な腐食欠損であれば溶接補強で延命が可能ですが、全体的な腐食不安まで進行すると大規模補修や全交換の必要になりかねません。「間に合うかどうか」は現場調査で判断しますので、まずはご相談ください
Q:費用の目安を教えてください
A:腐食の段階、鉄骨のサイズ、形状、現場の作業条件によって費用は大きく異なります。また貯水槽が屋上にある場合は、同時に防水工事が必要になると思われます。現場調査なしでの概算提示は難しいです。一般的に、腐食が早期・軽度なほど工事費用は安く抑えられますが、本記事の工事では十数万円で対応できました
Q:全交換と部分補強、どちらを選ぶべきですか?
A:ご資産の維持年数によって選択肢が変わってくると思います。腐食の段階として回答するならば、腐食が部分に限定されており、それ以外の鉄骨が健全な状態であれば部分補強が適しています。全体的な腐食不安まで進行すると大規模補修や全交換の必要になりかねません。全交換となると解体処分や基礎工事、規模によっては足場工事も伴うため、費用相場として5~10倍以上はかかります。※貯水槽本体の工事も別途必要です
Q:入居者様への影響はある?
A:本記事の工事のレベルであれば、入居者様へのご負担はありませんが、工事のレベルによっては貯水槽の断水判断も考慮に入ってくるかもしれません
Q:補強後はどのくらいもつ?
A:既存設備の継続利用であること、潜在的腐食の可能性もあることから、定量的な回答は難しいです。とはいえ、溶接補強後は新しい補強パーツが鉄骨の足もととして機能するため、適切な防錆処理を施すことで長期間の延命が期待できます。定期的な目視点検と早期のメンテナンスを継続することが重要です。参考として、鉄部塗り替えの時期は8年前後となります
